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亀島楽隊 橋の下から中国ツアー ”西方交遊見聞録”

2013年6月1~9日橋の下世界音楽祭の準備、映画祭含め本祭り全日程を終え、翌10日早朝から日暮れまでみっちり出来るとこまで片付け、更に翌11日早朝セントレアから中国ツアーが始まるわけなんすが、西方見聞録の前に少々橋の下世界音楽祭の話しをしたい。前に少し書きましたが我らがホームタウン豊田の大橋の下、砂埃と竹とイントレでメンバーと仲間等で組んだ巨大ステージに神戸からパーソナルエナジーなるオフグリッドシステムをバカみたいに並べ、河川敷に広がる芝生にはソーラーパネルをこれまたバカみたいに敷き詰め、ジェネレーターは一切なし。てことは予備電源なし。スポンサーも無し。行政も入場料もなしだからできるこの大実験に関わる誰もが心躍らされたはずだ。蓋を開けてみると、どっこいそうは簡単にいかない。そりゃそうだ。皆素人。専門家はごく数人。専門家と言ってもこの規模、この環境はもちろん初めて。理論上うまくいくはずが、いかないというのは現場の常。まずはのっけの配線工事ももの凄い量で時間不足もあり微妙な天候もあり、なかなか思うように蓄電されない。とはいうものの、時間は誰も待たず刻々と進む中、電気チームの健闘の末なんとか映画祭から本番までオフグリッドでこぎ着けることができた。途中電気が足らなくなり出店ゾーンの電気をメインステージにまわしたり、配線し直したりと、祭り中は常に裏方が飛び回りながら出店者、出演者、スタッフとコンタクトを取り合いながら理解してもらいながらのスレスレで、途中何度か電気が落ちる事もありながらも、出店者やお客さん橋の下全員の理解と協力的な姿勢に助けられ、なんとか無事に終わる事が出来ました。最後電気不足、暗闇のせいもあり迷子や喧嘩などもあり不快な思いした方もあったでしょうが、それでもなんとか大事に至る事無く(喧嘩の後片付けはなかなかめんどかったです 笑 テキーラと暗闇はいけません 笑)いる人らが協力し合い終演を迎えれた事にこの場を借りてお礼申し上げ奉り候!本当に感謝しています。
そんでもって、この大実験がはたして成功だったのか、失敗だったのか。そんな問いはとてつもなくナンセンスな話しでありまして、只、確実に言える事は俺等は去年よりまた更に学び、経験し、実力と自信もつけると同時に信用ならない自分と不安分子をより明確にし、太陽光チームもかなりいろんな事が解って次はもっとスマートにいけると意気揚々でした。さらに何でもきやがれ!かまわねえ!の意気込みに拍車をかけ…!? でも本当は何でもきやがると本当めんどくさすぎるんでやっかいな人はお断りします。秩序を持って混沌と遊べる方以外は追放します 笑 てゆーか、今までパンクというかなんというか反体制的な感じ?そんなこんなで国や会社、学校や行政に文句ばっかタラタラ言って生きて、ふと気づくと皆さんから協力金を集め、電気を供給したりあれやこれや整備したり、みんなのああしてくれ、こうしてくれを聞きながら、治安も守らなきゃいけない…って、規模は違えど気がつくと真逆の立場にたっていました。今まで何も見えず簡単になんでも文句ばっか垂れてた自分がとても小さく見えた。でも逆から景色を見たり、みんなで何かを創っていったりするとおもしろくて、まともなような事言ってる人の中に悪を見たり、これまたデタラメな男の中に聖者を見たり、場所も街中なんで、街や公の人らとも多く関わるんで、今まで見えなかったいろんな事が見えて来てなんでも大変なんだなぁなんて いちいち思っちゃいます。からこそ、文句垂れるより自分でなんでも出来る事やればストレスやジレンマも減るし、世の中や自分への終わりの無いイライラも少しは中和されると思う。笑 もちろん それだけではどうにもならん問題も沢山あるけど…。

でも来年も橋の下!あ!今年も去年よりはだいぶ進歩しましたが、やはり財政は厳しいんです。まぁこのやり方じゃしょうがないですが。で、第一回目の橋の下世界音楽祭 DVD&LIVECD絶賛発売中!なので、興味ある方、ご賛同の方是非とも買ってやっておくんなせえ!実際面白いんです。かなり。
と、まぁ話しが長くなりましたが、こっから西方交遊見聞録にいきましょう。
9日で祭りが終わり翌朝10日朝もはよから亀メンバーや ぬ組(仲間内有志でつくった祭り火付け衆)自らリフトに乗り、トラックに乗り、足場をばらし、やぐらをばらし、この日はさすが太陽光!太陽系一の人気者だけあり100人近くのボランティアがかけつけてくれソーラーパネルふきふきしてはしまいで、あっちゅー間に700枚のパネルが片付きました。ありがとうございます。で、夜まで目一杯片付け、あとは後ろ髪引かれる思いで仲間達に託し、興奮冷めやまぬがボロボロの身体と反面、中国ウキウキでまた準備と興奮で眠れないまま早朝空港へ向かった。メンバーと顔を合わせれば皆同じ顔!クタクタなのに清々しい!さぁいざ大陸へ。

今回の旅は昨年SMASHの企画で対バンした中国北京在住の内モンゴリアンフォークパンクバンド?!とでも言っとこうか、ハンガイと出会いアジア人、モンゴロイドとしての強い遺伝子の呼応の用なモノを感じた俺とマイクロの根木ちゃんの直感で速効数ヶ月後、彼らの住む北京にて自ら開催するハンガイフェスティバルに出向き前から構想のあった橋の下世界音楽祭に招聘するためには、金もコネも無い俺等には直接彼らともっとコンタクトを取り友達になるしか方法がない。と言うのが始まりだった。なぜなら、彼らはもう既に世界進出に成功していてオランダのプロモーターと共に世界30カ国以上をツアーするBIG BANDなのである。だからこそ、財力もコネも無い俺等には、というより、ぐっと来たら直接会いにいく!これしかない。出会うべくする者なら必ず仲間になるはずだ!と、それだけ信じマイクロアクション根木とボンクラ峠ゴージャス尾原の3人に、あとはmixiの中国人留学コミュ 笑 で呼びかけ出会った当時北京に20年在住の通訳の日本人と、ハンガイフェスに乗り込んだ。説明しわすれたが、前回東京では簡単なコミュニケーションしかとっていない。

突然の訪中で驚くハンガイのメンバーだが快くゲストパスをくれた。だがまだそう簡単には心は開かない。誇り高き、今思えばそれもあるが、シャイだったんだな~と思うが、顔はこんなに似てるのにアメリカよりも言葉も通じないし…。

そこで見るバンドはどれも皆個性たっぷりの独自の音楽を奏でとったな~。中国全土からはもちろん、インドラジャスタン、イスラエルからも。特にモンゴル族や、ウイグル族、カザフ族、チベット族、今年橋の下に来た雲南の山人バンドもだし、やはり中国でも少しハンデのある彼らの音楽に込められたというのか染み込んでるメッセージや魂をいやがおうにも感じる上、音楽性自体も自由で古く新しく西洋音楽概念にははまりきらない おおらかさを感じる、衝撃のライブの数々に食らわされ飛ばされて…
で、そんなこんなで なんとかコンタクトの末、橋の下くんだりまで来てくれる事になりまして…これもビザやらなんやら大変なんすわ。(根木ちゃんがやったんだけど)
ま、それは置いといて、とにかく来てくれて、ライブして、一緒にしこたま飲んで、これまた橋の下音楽祭に大感動して大喜びしてくれて、ここで初めて心と酒と人種が解け合って、帰り、空港でのトラブルなんかも一緒に乗り越えて、そんで今年!遂に!つうか速いんすよ いくときはパンパンパンってな具合で!なんと呼んでくれたんす!ハンガイが!こちとら もううっかり嫉妬を越えて大ファンですもんで。で、あの、なんとくらいまくった ハンガイフェスでオオトリですよ!俺なんか勝手に自分たちが偽物みたいに感じるくらい いろんなもん もらい食らいまくってたもんだし、こちらが一方的に好きで、友達にはなったが音楽性は別の話しで、やつらがそんなにタートルを評価してくれてるとは思ってもみなかったのが正直なとこであるんです。だもんで、うれしかったのです。で、初日は上海入り!ライブは当初計5本話しがあったのだが、重慶と一番楽しみにしていた内モンゴルが諸事情のためなくなって、上海、武漢、北京の3本に。もっとやりたかったが橋の下で身体はボロボロなのでまぁ休息にはちょうど良かったかもしれない。

上海と武漢は新天地という都市部にあるショップモールみたいなとこの中庭というか広場に新天地ワールドミュージックフェスと掲げられたビッカビカの特設ステージが設置してあり買い物に来た客が無差別でライブを楽しめる感じになっている。中国のグループとインドラジャスタンのグループと3バンドの出演。広場を見るとリハにも関わらず ものっ凄い客!それも完全一般市民の買い物客。(笑) 若いのからおっさん、おばさん、年寄り、赤ちゃんに西洋人とまぁいろいろ。ステージの前にはGODIVAが (笑) だいたい中国で演奏すんのもそうだけど、そもそも日本でもこんな環境でやった事無い!(笑) しかし みんな兎に角凄い期待のまなざしでステージを凝視。で、本番。トリです。トップの中国のバンドは詳しくは解らないがアコースティックギターとパーカッションで気持ちのいいどこかの民族音楽みたいな感じ。時にアラブ調の旋律で合唱したりいい感じだった。2番手はグラミー賞受賞メンバーのいるモノホンインドラジャスタン音楽。はじめてイメージしたインド人そのもの。ターバンに立派なヒゲの大男。すぐさまカレーが食べたくなる。で、俺のラッパのリードのスペアをなんやかんの適当な事言って持っていかれた。(笑) やつらに気を抜いてはいけなかった (笑) ラッパも蛇使いみたいな もの凄い演奏みせてくれたからあげるけど…。で、タートル!中盤飯喰ってる間に覚えたあいさつと自己紹介して”アジアの兄弟!踊ろうぜ!”的なのを中国語で言うと歓声が上がった。色々聞かされてたからドキドキしたがどうやら歓迎モードで中には若者達のかわいいモッシュも始まり肩を取り合い踊り楽しんでくれ、歓声と拍手喝采でライブ終了後には控え室まで観客が押し寄せて来て握手とサインを求められた。それも若い人にまぎれおっさんやおばさんまで。ビートルズにでもなった気分だった。(笑) 嬉しかったけどなんか こっぱずかしくもあった。そしてその日は早めに休み、翌朝上海空港から武漢へ飛行機移動。楽器が多いから毎回大移動だ。上海も武漢もライブしたとこは青山とか代官山みたいな洒落たとこらへんでともかく凄い感じだった。何が凄いって武漢のPA、ステージスタッフが凄い。結構な金かかってそうな機材に照明に凄いステージなのにスタッフみんなストローでジュース飲みながら暇があれば携帯ピコピコ。それもステージに上がる階段で…(笑) 邪魔だし ぜんっぜんやる気無し!どれくらいひどいかって言うと斑屋くらいひどい!(笑) しかし あんな立派なステージのイベントなのに!まぁあんま詳しくは長くなるし名誉の為に言わんとくけど兎に角ひどい。でもまだ俺等はいい方らしく前の日のバンドなんて2時間かけてやっとバランス取れたのに本番データもメモも無くして振り出しからだったらしい (笑)
なんて大陸はおおらかななんだ。(笑) でもライブはこの日も盛り上がった。

そして最終の北京へ。なんと空港にはハンガイのリーダーであるイリチがわざわざ迎えに来てくれた。バスに乗り向かうは行きつけのモンゴル料理屋。

着くと映画に出て来るような大きなテーブルには溢れんばかりのモンゴル料理が並び、その背後にはチンギスハーンの大きな絵が飾られている。席にはハンガイメンバー数人と同じくフェスに出演するトゥバ共和国から来た”フンフールトゥー”もいる!伝統的歌唱法ホーメイやオルティンドゥの名手達で日本にも何度も来ていてCDも持ってるし大ファン!まさか一緒に食事して酒を飲めるとは!?そうこうしてる間にイリチの乾杯の挨拶で宴は始まりフンフールトゥーの生演奏まで聴け、唄え踊れの大宴会でもてなされた。客人をもてなすという基本的ではあるが忘れがちな事をモンゴル人等は凄く大事にしているように感じた。

ライブは、といえば今回の大本命!ハンガイのホームライブハウス麻雀瓦舎!1000人キャパくらいの中箱。郊外の倉庫みたいな感じだがいい雰囲気。三日間やっていたので空き日にいろいろなライブがゆっくり見れた。もちろんハンガイのライブもホームとあって気合いが入っててでらよかったし他のバンドもどれも面白い。いざタートルの出番!客は去年よりも更に大入り!西洋人やいろんな人種がいて中国在住のモロッコ人が中国語と英語でMCをしてタートルの紹介をしてくれると会場が沸いている!後で聞いたが、ハンガイや今年橋の下に来た”山人楽隊”が中国版ツイッターみたいのでだいぶ紹介していてくれたみたいだ。ともかく大歓迎ムードで申し分無しの状況の中、俺らも感無量だった。フロアにはハンガイのメンバー達も汗まみれでもみくちゃになって踊りまくってる!(笑) それ見てまたこちらも大スパーク!途中MCで通訳のあべちゃんに出てもらい 『歴史や政治はいろいろあるし勝手にやってるが、大陸は俺等の故郷だし俺等は兄弟だと思ってるし、俺等は俺等で仲良くやろう』と伝えてもらうとみんな拳を上げそうだそうだ~!みたいな感じで これは橋の下でもまったく同じ状況になってる!やっぱり同じ事考えていろんなくだらない事をバカみたいに思ってる連中はやっぱそこら中にいるんだ!ってイマジンの歌詞みたいな事を実感できるくらい、ひとつじゃない人類がひとつになれた瞬間を体感してきました。そしてライブ後の打ち上げでもみんなでアカペラでマイクをまわし彼らがホーミーやオルティンドゥーを唄えば、こちらが木遣りを唄ったかとおもえば、アメリカ人がボイスパーカッションでHIPHOPしてるうえにホーミーがのり夜中中宴は続きました。ウイグル族やモンゴル族、カザフ族にトゥバ人に漢民族にオランダ、イギリス、ドイツ、アメリカ…あとで考えたらどうやってしゃべってたんだっけな~?みたいな感じで朝までみんなで遊んで仲良くなって、唄いまくって最高だったです!国同士ガタガタやろうと俺等は俺等で国交を勝手に続けようと、橋の下とハンガイフェスでバンドを送り合おうみたいなことも話せた。

余談だけど別の日にライブハウスのオーナーの高峰という男と飲んでて彼は内モンゴルで生まれた朝鮮族。それも同い年!それだけで十分仲良くなるわけだが、高峰になんで先祖は内モンゴルに渡った?と聞くと 高峰がおもむろに俺を指差し『お前等が攻めて来たからだ~』と、さらっと笑いながら言った。そこで在日である俺はすかさず、隣りで飲んでる あとから追いかけて北京に来た ちょんまげ頭の仲間シゲちょい指差して『いや俺じゃないこいつらだ』と言い放つと、シゲちょいは渾身の笑顔で両手で拝むポーズで”ごめ~ん”と…みんな大爆笑でハイタッチだった。こんな感じじゃない?俺等の世代のやるべき感じは?なんて。

結局、人ひとりにできる事なんてのはひとりづつ友達作る事くらいしかできないから、ずっと死ぬまでそうやって生きようと思う幽玄な街の夜でした。

まだまだいろいろ話したいことありますが、さすがに長引きすぎたのでこのへんで!
TURTLE ISLAND/永山愛樹 こと キム エス 

★HANGGAI JAPAN TOUR スケジュール★

10/13(日) 朝霧JAM (昼)

10/13(日)TOYOTA ROCK FESTIVAL (夜)

10/14(月祝)SOUL BEAT ASIA in EDO @代官山UNIT
-TURTLE ISLAND new album ”空空神々”発売記念+ASIAN UNITE TOUR-

2013-09-19